人生80年時代の生涯生活設計(3)〜高齢化社会を支える国や企業の対応システムと個人の生き方〜 |
高齢化社会を支える国(行政)や企業の対応システムと個人の生き方 |
<国(行政)の対応>
高齢化社会を支えるために重要なことは、年金、医療、要介護高齢者への福祉サービス、高齢者の雇用、社会参加や生きがいの促進、住宅や生活環境の整備などの行政施策の推進です。
平成7年12月施行の「高齢社会対策基本法」に基づいて平成8年7月策定された「高齢社会対策大綱」は、国が講ずべき基本施策として以下の5つの分野をあげています。
■ 就業・所得
■ 健康・福祉
■ 学習・社会参加
■ 生活環境
■ 調査研究等の推進
<企業の対応>
行政の諸施策を基盤に、21世紀の世界に適応できる経営計画と人材育成に取り組んでいます。そのなかで、とくに就労意欲の高い中高年と女性の労働力の活用が課題となっています。そのためには、従業員の能力開発にあたり、単眼的な効率重視ではなく、複眼的な企業福祉の視点が要請されます。具体的には、「従業員の働きがいや生きがいづくり」を積極的に支援する仕組みと推進が肝要です。
<個人の対応>
意義ある人生を送るためには、他力本願的依存主義は排除すべきです。自助・独立の精神をもって、自己実現への個人努力を心がけ、実際に取り組むことが大切です。
そのためには、以下の4つのキーワード、
■ 意識改革
■ 経済生活
■ 交友関係
■ 生きがい
を念頭に、創造性をもち、常に自分の可能性を追求し、変化する社会環境に適合しながら自己実現をしていくことがポイントになると思います。