人生80年時代の生涯生活設計(1)〜生涯生活設計(ライフ・マネジメント)の大切さ〜 |
人生80年時代の生涯生活設計(ライフ・マネジメント)の大切さ |
しかし、豊かで楽しく充実した生涯を過ごすということは、容易ではありません。私たちは誰でも有意義な人生を送りたいと望みますが、時には困難に遭遇して打ちしおれ、また思い通りに事が運んで驚喜することがあるように、人生は自然の摂理と同じように山有り、谷有りです。
このように人生に横たわる困難や障害は、他人任せでは乗り越えられないのは自明の理です。自らの努力で独立して乗り越えていくという強い精神と、将来に向かって目的をもって、急がず慌てず、着実にマイペースでその努力を積み重ねていくことで乗り越えられるはずです。
<超スピードで進む我が国の高齢化社会の現状>
■ 高齢社会の到来
現在では男性78. 53歳、女性85. 49歳
高齢者(65歳以上)の割合: 平成17年には2割を超え、平成35年には3割を超えると予測
■ 定年後の期間の長期化
60歳以降の平均余命:男性で約22年、女性で約27年と大幅に長期化
定年後の生活は、老後ではなく、第二の人生
■ 高齢者や高齢社会に対する考え方の変化
高齢者は若年層に依存する社会的弱者ではない
高齢者の豊かな経験と能力が求められている
我が国の急速な高齢化並びに少子化社会への進展と、産業社会構造の大きな変革は、私たちの生活環境にも大きな変化をもたらしています。
このような変革の中で、充実した人生を過ごすために必要なことは、生涯生活設計すなわちライフ・マネジメントプランを考えて実行することです。
<生涯生活設計(ライフ・マネジメントプラン)のキーワード>
■ 自分を取り巻く現実を正しく認識
■ 将来の可能性を凝視
■ 生涯のより幸せな生活を希求
■ 自主的
■ 自己責任
■ 自分の存在感を自覚
■ 自分の居場所を確立
これらのキーワードから見えてくるのは、充実した人生を過ごすために必要なことは、「安心して働き、安定した生活を追求すること」、具体的には「豊かな人生を過ごすために、自主的に自己責任で収入を確保する」ことではないでしょうか。